| 山岳民族博物館のあるジャレー村は、フエイメーサイ滝に隣接しており、アカ、ラフ、ミエン族の村に囲まれた伝統文化が残るラバ・ラフ族の村です。チェンライ県の中央部に位置し、チェンライ市から22キロ離れています。ここに住む村人たちは、100年以上継承されてきた生活様式や信仰を、今ももって暮らしています。
しかし、ジャレー村も他の山岳民族の村と同様に、農業をするための土地が制限され、子供や青年たちが、家庭から街に出稼ぎへ行かざるをえない状況に直面しています。市場経済のために若い世代を失うことは、村の構造それ自体を変えてしまうだけでなく、世紀を通じて持ち続けていた昔からの文化や生活様式を受け継ぐことができなくなるという問題も引き起こします。現に、街で働いているラフの若者の一部は、自分たちの文化を「遅れた」文化であると考えるようになり、それを拒否する傾向にあります。このような問題は、村の文化が街の文化に侵食されるということと、村で安定した収入が得られないという二重の構造を持っています。
この問題を解決するため、山岳民族をサポートするミラー財団とジャレー村は山岳民族博物館を作るプロジェクトを立ち上げました。山岳民族博物館は、ソーラーシステムを使ったビデオ上映や伝統的なラフ文化、工芸品を展示しています。そうしたビデオや展示を見ることによって、ジャレー村や他の山岳民族の村の人たちも、自分たちの文化は決して「遅れた」ものではなく、細かく入り組んだ奥の深いものだということを知ることができます。
ジャレー村山岳民族博物館は、地域で取り組んでいる試みです。展示のための工芸品は、ジャレー村や他のアカ族、ラフ族の村の各家庭からひとつずつ寄付されたもので、博物館を構成する建物も地域の人たちによって、6ヶ月間もの時間をかけて作ったものです。
ジャレー村の博物館は、村を訪れた外の人たちと自分たちの文化を共有しあうだけでなく、世代を通して衰退に追いやられつつあった村の文化について、若い人たちが関心を持ち、若い人たちが再び自分たちの文化に誇りを持てるようにと願い、投資したものです。
ジャレー村山岳民族博物館は、メエヤオ郡地域行政組織(local goverment)とチェンライ観光局、また以下の団体から支援されています。
・ ロッキーフェラー財団
・ ILO(国際労働機関)
・ SIF(シンガポール国際財団)
・ ミラー財団のウェッブ博物館プロジェクト
※ このプロジェクトもロックフェラー財団の支援を受けています。
・ ウォーセスター工芸専門学校
・ ミラー財団のエコツアープロジェクト
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